同人音声聞き比べ

ボイスドラマ・ASMR作品をひたすらレビューする

武装少女マキャヴェリズム 堅物風紀委員長がべったべたにお世話してくれるASMR 鬼瓦輪

タイトル:武装少女マキャヴェリズム 堅物風紀委員長がべったべたにお世話してくれる ASMR 鬼瓦輪

 製作者:電撃G's magazine

     CV: 高田憂希

  価格:1980円

 公開日:2020年11月26日

作品時間:41分49秒

 シチュ:歯磨き・耳かき・マッサージ

 

 【作品の概要】

 鬼瓦凛に部屋に呼ばれた主人公。彼を管理するものとして以前より歯磨きの甘さから口臭を気にしていた彼女。以前の失敗から学んだ彼女は強制ではなく、歯磨きやマッサージをしてあげることを提案する。

 

 武装少女マキャヴェリズムという漫画の公式音声作品。アニメ化もされた作品で、電撃Gzマガジンが販売しており、同人作品のようにキャラクターは同じだがCVが異なるというわけでなく、実際のキャストが採用されています。シナリオも原作者が担当しており、まさに登場人物が好きな人にはうれしい作品です。

 そして今回の登場キャラは上記画像の仮面をつけた少女である鬼瓦輪となります。

 【キャラクターの評価】

 すでに主人公に対してだいぶ好意を持っている状態でのシチュエーションであり、この手のキャラクターにしては珍しく、素直に好意や感謝を述べこちらを気遣ってくれます。キャラクターとしては非常に入り込みやすい癖の少ないキャラクターとしてこの作品中では表現されています。もちろん今回の行為に対して耐性があるわけでなく、力んでから回りしてしまったり、緊張であたふたしたり、だけど世話焼きな部分もありとまさに委員長タイプです。

【シチュエーションの評価】 

【歯磨き】

Track1:膝枕で歯磨きしてやるからな?(17分5秒)

 ASMRのなかでもかなり珍しい歯磨きがあります。歯医者で歯ブラシを使って磨かれることがありますが、他人に磨いてもらうのってなんであんなに気持ちいいのだろうと感じていました。
 正直これがどんな感じなのかを聞きたかったのですが、トラックが導入部分と同じだったため、15分近い時間の中で導入が10分程度と大部分のため、歯磨き目的で買った身としては物足りないものでした。
 内容としては膝枕をした上で歯ブラシでシャコシャコと優しく磨かれます。柔らかめのブラシが使われていたようで、音も柔らかい毛の音で、歯磨き粉は使っていないようで、あまり泡音はありませんでした。耳や頭でなく歯ということで音の距離が独特です。

【耳かき】

Track2:.気持ちいい耳掃除をしていくぞ(13分12秒)

 耳かきでは3分程度で開始されます。耳かきについても会話パートが非常に多く、耳かき中で結構語り掛けてきます。当初との関係性の変化に言及したり、耳拭きに対して恥ずかしがって困惑するといったキャラの個性が発揮されています。

 耳かき自体はオーソドックスでなかなかのゾワゾワ具合。最初は弱く、徐々に強くしていき最後に耳拭き。会話の流れと耳かきがしっかりとシンクロしているため、気はてらってないもののクオリティはなかなかのものでした。もっとボリュームがあればより楽しめました。

 

【マッサージ】

Track3:眠るまで顔のマッサージをしてやろう(15分44秒)

 マッサージは擦るタイプとツボを押す二種類があります。マッサージ自体はツボ押しも数多くありますが、音声となると擦るタイプが非常に多く、ツボ押しはこれまで聞いてきた動画の中でも初めてでした。

 マッサージの内容は耳揉み→顔のマッサージ→側頭部から頭頂部に向けての指圧となります。顔のマッサージ部分はセリフと重なる部分が多く聞き取りにくかったものの、指圧は少し勢いをつけて、円を描くようにして押していく動きが音が分かりやすく、耳かきのようなゾワゾワとくるような刺激はないものの、気持ちよさが積み重なっていくようなじんわりとした気持ちよさがあります。

【評価】


 ASMRよりもキャラクターを楽しむための作品といったもので、すべてのトラックに結構な量の会話パートが含まれています。会話もそのキャラの個性を強く表現したものが多く。あくまでファン用の作品です。ただ原作を知らない自分でもどういう性格のキャラかわかったので、キャラクターの個性は上手く表現されていました。

 しかしASMRのクオリティのほうはなかなかで特に他の作品だと存在が薄くなりがちなマッサージがしっかりと機能していたのは高評価。値段の割にボリュームが薄いのが難点であるため、C評価となります。これで1時間以上あればA評価もいけました。自分はこの原作を知りませんが、それでも入り込めるくらい初見の人でも入りやすいストーリー構成になっています。